酸化還元反応でないもの
解説
ポイント
反応の前後で酸化数が変わる原子がない反応,つまり酸化還元反応でないものを見つける問題です。
考え方と解き方
酸化数は,単体の原子は 0,化合物の中では H が+1,O が−2,Na が+1,Ca が+2 が基本です。
単体が反応に出てきたり消えたりすれば,酸化数が変わるので酸化還元反応です。
①:Na が 0→+1,H2 ができて H が+1→0。酸化還元です。
②:Cl が+1(NaClO)と−1(HCl)から 0(Cl2)に。酸化還元です。
③:単体の H2,N2 が化合物に。H が 0→+1,N が 0→−3。酸化還元です。
④:Na は+1,Cl は−1,Ca は+2,炭酸イオンの C は+4,O は−2 のままで変化なし。相手を入れかえるだけの反応です。
⑤:N が−3(NH3)→+5(HNO3),O が 0→−2。酸化還元です。答えは ④
ほかの選択肢
②(NaClO+HCl):Cl どうしで酸化と還元が同時に起きる反応です。単体の Cl2 が出てくるのが合図です。
覚えておくこと
- 単体が出てくる,または消える反応は酸化還元反応
- イオンを入れかえるだけの反応(中和,複分解,沈殿)は酸化還元ではない
- 酸化数の基本:単体は 0,H は+1,O は−2,化合物全体で合計 0
出典:令和3年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-4-2(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:化学・材料