令和3年度 基礎科目の一覧へ

令和3年度・基礎科目 I-4-2

酸化還元反応でないもの

問題文をPDFで見る

解説

ポイント

反応の前後で酸化数が変わる原子がない反応,つまり酸化還元反応でないものを見つける問題です。

考え方と解き方

酸化数は,単体の原子は 0,化合物の中では H が+1,O が−2,Na が+1,Ca が+2 が基本です。

単体が反応に出てきたり消えたりすれば,酸化数が変わるので酸化還元反応です。

①:Na が 0→+1,H2 ができて H が+1→0。酸化還元です。

②:Cl が+1(NaClO)と−1(HCl)から 0(Cl2)に。酸化還元です。

③:単体の H2,N2 が化合物に。H が 0→+1,N が 0→−3。酸化還元です。

④:Na は+1,Cl は−1,Ca は+2,炭酸イオンの C は+4,O は−2 のままで変化なし。相手を入れかえるだけの反応です。

⑤:N が−3(NH3)→+5(HNO3),O が 0→−2。酸化還元です。答えは ④

ほかの選択肢

②(NaClO+HCl):Cl どうしで酸化と還元が同時に起きる反応です。単体の Cl2 が出てくるのが合図です。

覚えておくこと

  • 単体が出てくる,または消える反応は酸化還元反応
  • イオンを入れかえるだけの反応(中和,複分解,沈殿)は酸化還元ではない
  • 酸化数の基本:単体は 0,H は+1,O は−2,化合物全体で合計 0

出典:令和3年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-4-2(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:化学・材料