PERTとクリティカルパス
解説
ポイント
PERTのアローダイヤグラム,クリティカルな作業,工期の短縮について,4つの記述の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
作業の余裕は「終点の最遅時刻-始点の最早時刻-所要時間」で,余裕が0の作業がクリティカルです。
工期はクリティカルパスの長さで決まります。
ア:正しい。PERTは,矢線と結合点で作業の前後関係を表すアローダイヤグラムを使って計画・管理します。
イ:正しい。最遅時刻と最早時刻の差が所要時間と等しいなら,余裕は0です。余裕のない作業なのでクリティカルな作業です。
ウ:正しい。クリティカルパス上の作業は余裕が0なので,1日遅れると工期もそのまま1日延びます。
エ:誤り。余裕のある作業を縮めても,クリティカルパスの長さは変わらないので,工期は縮まりません。工期を縮めるには,クリティカルパス上の作業を縮めます。答えは ア 正,イ 正,ウ 正,エ 誤
覚えておくこと
- アローダイヤグラム:作業を矢線,作業の区切りを結合点(丸)で表した図
- 作業の余裕=(終点の最遅結合点時刻)-(始点の最早結合点時刻)-(所要時間)。余裕0の作業がクリティカル
- クリティカルパス:余裕0の作業をつないだ,いちばん長い経路。その長さが工期
- 工期を縮めるなら,クリティカルパス上の作業を縮める。余裕のある作業を縮めても工期は変わらない
出典:令和元年度(再試験) 技術士第一次試験 基礎科目 I-1-4(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:設計・品質管理