FTAによる事象の発生確率
解説
ポイント
FTA図のANDとORを読み分け,下から順に確率を計算して,いちばん上の事象Aの確率を出す問題です。
考え方と解き方
ANDは下の事象がそろって起きる時なので,確率は掛け算です。
ORはどれか1つでも起きればよいので,「どれも起きない確率」を1から引きます。
- 図の記号は,いちばん上がAND,左の中段がOR,右の中段がAND,左下(0.100 が2つ)がOR,まん中下(0.200 が2つ)がANDです
- 左下のOR:1-(1-0.1)×(1-0.1)=1-0.81=0.19
- まん中下のAND:0.2×0.2=0.04
- 左の中段のOR:1-(1-0.19)×(1-0.04)=1-0.81×0.96=1-0.7776=0.2224
- 右の中段のAND:0.4×0.4=0.16
- いちばん上のAND:0.2224×0.16≒0.0356。いちばん近いのは 0.036。答えは ① 0.036
ほかの選択肢
②(0.038):ORを足し算で近似した時に出る値です。左下が 0.1+0.1=0.2,左の中段が 0.2+0.04=0.24 となり,0.24×0.16≒0.038 です。確率が小さい時は近い値になりますが,正しくは「1-(起きない確率の積)」です。
④(0.641):5か所のANDとORを1つ残らず逆に読むと,約0.641 になります。記号の形(底がまっすぐ=AND,底がへこむ=OR)を確かめます。
覚えておくこと
- ANDは掛け算:P=P1×P2
- ORは「1-(起きない確率の積)」:P=1-(1-P1)×(1-P2)
- FTA図の記号は,底がまっすぐ=AND,底がへこんだ形=OR
- 下の段から順に計算して,いちばん上まで上がる
出典:令和元年度(再試験) 技術士第一次試験 基礎科目 I-1-3(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:設計・品質管理