基礎科目・エネルギー
燃料の発熱量
2問H24・R1再
原油・石炭・天然ガス(LNG)・廃材を、重さ当たりの発熱量の大きい順に並べます。
よく出る形
- 資源エネルギー庁の標準発熱量表をもとに,燃料を「単位質量当たりの発熱量」の大きい順に並べる
- 同じ4つ(石油,石炭,天然ガス,廃材)の並びが,令和元年度(再試験)と平成24年度に出ている
- 同じ4つの燃料の並べ方がくり返し出る。順位の考え方は同じ
覚えること
- 燃料の発熱量は,「水素と炭素をどれだけ含むか」と「酸素・水分・灰分がどれだけ混じっているか」で決まる
- 水素の割合が多い燃料ほど,重さ当たりの発熱量が大きい
- 1kg当たりの目安:LNG 約55MJ,LPG 約50MJ,原油 約45MJ,コークス 約29MJ,輸入一般炭 約26MJ,廃材(絶乾)約17〜18MJ
- 天然ガス(主成分メタンCH4)は水素の割合がいちばん高く,化石燃料では最大
- 石炭は炭素が主体で,燃えない灰分も含むので,原油より小さい。コークスは石炭から水分や揮発分を除いたもので,一般炭よりやや大きい
- 木材は酸素を多く含む(セルロースなど)ので,乾かしても最小
- 水素は,重さ当たりでは最大(約143MJ/kg)だが,体積当たりでは小さい。運ぶ時は圧縮や液化で体積を小さくする
- 高位発熱量(総発熱量):水蒸気が水に戻る時の熱(潜熱)を含む。低位発熱量(真発熱量):含まない。高位 = 低位 + 潜熱
- 水素の多い燃料(天然ガス,水素)ほど,燃えてできる水が多く,高位と低位の差が大きい
- 日本の総合エネルギー統計や標準発熱量表は高位発熱量が基準,IEAの統計は低位発熱量が基準
- 潜熱回収型の給湯器は,排ガスの水蒸気の潜熱も使うので,熱効率が高い
解き方
- 「水素が多いほど大きい」の順に並べる:天然ガス > 石油 > 石炭 > 木材
- 原油は表では体積当たり(約38MJ/L)で書かれることがあるが,問いは「重さ当たり」。単位をそろえてから比べる
- 体積当たりを重さ当たりに直すには,密度で割る。気体の密度(0℃,1気圧)= 分子量 ÷ 22.4(kg/m3)
- 例:メタンは 16 ÷ 22.4 ≒ 0.714kg/m3。39.8 ÷ 0.714 ≒ 55.7MJ/kg
ひっかけ
- 石炭を原油より大きくしない。LNGを小さくしない
- 廃材を最大にしない(ほぼ逆の並び)
- 表の数字の大きさのまま比べない。体積当たりと重さ当たりは別もの
- 水素が多いと,高位と低位の差は小さくならず,大きくなる
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 1問)
- 令和元年度(再試験)燃料の標準発熱量の比較基礎科目 I-5-3解説を読む
平成に出た同じテーマ(1問)
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- 平成24年度燃料の単位質量当たり発熱量