基礎科目・エネルギー
CO2排出量の計算
3問H25・H27・R1
エネルギーの量に排出係数を掛けてCO2の量を出し、合計や大小を比べる計算問題です。
よく出る形
- 燃料ごとのエネルギー量と排出係数から,国全体のエネルギー起源CO2排出量を求める
- 自動車・鉄道・暖房器具などの使い方から,CO2排出量を計算して比べる
- 毎回,燃料の数字や比べるものが変わる。計算の手順は同じ
覚えること
- CO2の量 = 使ったエネルギー(または燃料)の量 × 排出係数
- エネルギー起源CO2を出すのは,燃やす化石燃料(石炭・石油・天然ガス)だけ。原子力・水力・再エネ・未活用エネルギーは数えない
- プラスチックの原料など燃やさない使い方(非エネルギー利用)は差し引く
- 炭素12tが燃えるとCO244t。炭素の量 × 44/12(約3.67倍)= CO2の量。逆向き(CO2から炭素)は × 12/44
- 単位:P(ペタ)は T(テラ)の1000倍で,1PJ = 1,000TJ。M(メガ)は100万
- 同じ熱量で出るCO2は,石炭 > 石油 > 天然ガス の順。炭素排出係数の目安は,石炭 約24,石油 約19,天然ガス 約14 t-C/TJ
- メタンの燃焼:CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O。メタン16kgからCO2が44kgできる
- バイオマスを燃やして出るCO2は,育つ時に吸収した分と差し引きゼロとみなし,国の排出量の合計には入れない(参考の値として別に示す)
- 電気の排出係数は,発電の方法(石炭・天然ガス・再エネ・原子力など)の組み合わせで変わり,国や年によって違う
解き方
- 燃料ごとに「エネルギー量(TJ)× 炭素排出係数(t-C/TJ)」で炭素の量を出す
- 足し合わせて,最後に 44/12 を掛けてCO2に直す
- 例:石炭 5,044PJ = 5,044,000TJ,× 24 = 約121.1Mt-C
- 例:石油は 7,831 − 1,600(非エネルギー利用)= 6,231PJ,× 19 = 約118.4Mt-C。天然ガスは 4,696PJ × 14 = 約65.7Mt-C
- 例:合計 約305.2Mt-C × 44/12 ≒ 1,119Mt-CO2 → 約1,100Mt-CO2
- 自動車などを比べる時は,「1km当たり」など同じものさしにそろえてから比べる
ひっかけ
- 44/12 を掛け忘れて,炭素換算の値(Mt-C のまま)を選ばない
- 44/12 と 12/44 を取りちがえない。炭素からCO2に直すと重くなる(× 44/12)
- 非エネルギー利用を引き忘れない。原子力や再エネまで数えない
- PJ と TJ の単位の換算をまちがえない
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 1問)
- 令和元年度エネルギー起源CO2排出量の試算基礎科目 I-5-4解説を読む
平成に出た同じテーマ(2問)
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- 平成27年度行動ごとのCO2排出量
- 平成25年度電力とガソリンのCO2排出量比