CO2排出量の計算 想定問題 3
燃料の燃焼とCO2排出量に関する次の(ア)~(エ)の記述について,正しいものを○,誤っているものを×として,最も適切な組合せはどれか。ただし,原子量はC=12,H=1,O=16とする。
(ア)メタン(CH4)16kgを完全に燃やすと,CO2が44kg発生する。
(イ)同じ熱量を得るときのCO2排出量は,一般に石炭が最も多く,次に石油,天然ガスの順に少なくなる。
(ウ)炭素換算トン(t-C)で表した排出量に 12/44 を掛けると,CO2換算トン(t-CO2)で表した排出量になる。
(エ)木材などのバイオマスを燃やして出るCO2は,植物が育つときに大気から吸収したものと考えられるので,国の温室効果ガス排出量の合計には含めない扱いになっている。
アイウエ
解説
ポイント
炭素とCO2の重さの関係,燃料ごとのCO2の出やすさ,バイオマスの扱いの正誤を問う問題です。
考え方と解き方
燃料の炭素は,燃えるとCO2になります。炭素12に対してCO2は44の重さです。
ア:正しい。メタン1mol(16g)からCO2 1mol(12 + 16 × 2 = 44g)ができるので,16kgからは44kgです。
イ:正しい。炭素排出係数の目安は,石炭 約24,石油 約19,天然ガス 約14 t-C/TJ で,石炭 > 石油 > 天然ガス の順です。
ウ:誤り。炭素からCO2に直すと重くなるので,掛けるのは 44/12(約3.67倍)です。12/44 は逆向きです。
エ:正しい。バイオマスのCO2は,育つ時に吸収した分と差し引きゼロとみなします。国の排出量の合計には入れず,参考として別に示します。答えは ア ○,イ ○,ウ ×,エ ○
覚えておくこと
- 炭素12tが燃えるとCO244t。炭素の量 × 44/12(約3.67倍)= CO2の量。逆向き(CO2から炭素)は × 12/44(テキスト・覚えること)
- 同じ熱量で出るCO2は,石炭 > 石油 > 天然ガス の順。炭素排出係数の目安は,石炭 約24,石油 約19,天然ガス 約14 t-C/TJ(テキスト・覚えること)
- メタンの燃焼:CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O。メタン16kgからCO2が44kgできる(テキスト・覚えること)
- バイオマスを燃やして出るCO2は,育つ時に吸収した分と差し引きゼロとみなし,国の排出量の合計には入れない(参考の値として別に示す)(テキスト・覚えること)
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