ISO26000社会的責任 想定問題 2
ISO 26000(JIS Z 26000)に示された社会的責任の原則に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
解説
ポイント
7つの原則が「何を求めているか」について,最も適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
原則には,国の法令や慣行が足りない所でも,原則のほうを守るという考え方が共通しています。範囲をせばめたり,例外を作ったりした記述は誤りです。
①:透明性は,機密情報の開示までは求めない。「すべての情報を公開」は言い過ぎで誤り
②:法の支配の尊重は,法令の執行が不十分でも法的な要求事項を守るよう求める。「守る必要はない」は逆で誤り
③:国の法令が環境や社会を十分に守っていないときは,少なくとも国際行動規範を尊重するよう努める。正しい
④:ステークホルダーには,契約関係のない地域住民など,影響を受ける人も含まれる。「契約関係にある者に限られる」は誤り
⑤:人権が守られていない状況でも,それにつけこまず人権を尊重する。「慣行に合わせてよい」は誤り。答えは ③ 国際行動規範を尊重
ほかの選択肢
①(すべて公開):透明性は「分かりやすく開示する」ことですが,機密情報までは求めません。
②(守る必要はない)・⑤(慣行に合わせる):足りない所でも,法と人権を守るのがこの規格の考え方です。
覚えておくこと
- 透明性:影響を与える決定や活動について,明確で正確な情報を分かりやすく開示する。ただし機密情報の開示までは求めない(テキスト・覚えること)
- 法の支配の尊重:法令の執行が十分でない国や地域でも,法的な要求事項を守る(テキスト・覚えること)
- 国際行動規範の尊重:国の法令が環境や社会を十分に守っていない場合は,少なくとも国際行動規範を尊重するよう努める(テキスト・覚えること)
- 「守らなくてよい」「限られる」「すべて公開」のような例外や言い切りは,原則の考え方(足りない所でも規範と人権を守る)と合うかを確かめる(テキスト・解き方)
類似する過去問:令和元年度 適性科目 II-14、令和6年度 適性科目 II-4
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