固有振動数 想定問題 1
次のa,b,cの3つのばね質点系がある。質点は摩擦なく1方向にだけ動き,ばねの質量は考えないものとする。kはばね定数,mは質量を表す。固有振動数が最も大きいものとして,最も適切なものはどれか。
a:壁から,ばね定数kのばねとばね定数2kのばねの2本が並んで(並列に)出て,質量2mの質点につながっている。
b:質量mの質点の左側にばね定数kのばね,右側にばね定数kのばねがつき,それぞれの反対の端が左右の壁に固定されている(質点を両側から挟む形)。
c:壁にばね定数3kのばねをつけ,その先にばね定数6kのばねを一列に(直列に)つなぎ,その先に質量mの質点がつながっている。
解説
ポイント
ばねのつなぎ方から K を出し,K/m を比べて,固有振動数が最大のものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
固有振動数は √(K/m) に比例するので,K/m が大きいほど大きくなります。
並列と両側から挟む形は K = k1 + k2,直列は 1/K = 1/k1 + 1/k2 です。
- a:並列なので K = k + 2k = 3k。質量は 2m なので K/m = 1.5 × (k/m)
- b:両側から挟むので K = k + k = 2k。質量は m なので K/m = 2 × (k/m)
- c:直列なので 1/K = 1/(3k) + 1/(6k) = 1/(2k),K = 2k。質量は m なので K/m = 2 × (k/m)
- fa:fb:fc = √1.5:√2:√2。最大は b と c で,答えは ⑤
ほかの選択肢
①(aのみ):a はばね定数の合計が 3k と最大ですが,質量が 2m なので K/m は最小です。
②(bのみ)・③(cのみ):b と c は同じ大きさです。片方だけを選ぶことはできません。
覚えておくこと
- 並列は K = k1 + k2。質点を両側から挟むのも K = k1 + k2。直列は 1/K = 1/k1 + 1/k2(k が同じなら K = k/2)(テキスト・覚えること)
- K/m を比べる。f は √(K/m) に比例する(テキスト・解き方)
- ばね定数の合計が大きくても,質量も大きければ K/m は小さくなる(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和6年度 基礎科目 I-3-5、平成26年度 基礎科目 I-3-5、平成24年度 基礎科目 I-3-2
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