楕円孔の応力集中 想定問題 3
引張荷重を受ける板の孔や切欠きの応力集中に関する次の(ア)~(エ)の記述について,正しいものを○,誤っているものを×とするとき,最も適切な組合せはどれか。
(ア)応力集中係数は,孔の縁などに生じる最大応力を,応力集中がないとして計算した応力(公称応力)で割った値である。
(イ)楕円孔の荷重と直角な方向の長さを変えずに,荷重の方向の幅を小さくして,き裂に近い細長い形にすると,孔の縁の最大応力は小さくなる。
(ウ)十分に広い板の円孔をy方向に引っ張ったとき,孔の縁で最大応力3σとなるのは,荷重の方向(y軸上)にある孔の上下の端である。
(エ)切欠きの底の丸みの半径を大きくすると,応力集中は小さくなる。
アイウエ
解説
ポイント
応力集中係数の意味,き裂が危ない理由,最大応力が出る場所,切欠きの丸みの正誤を問う問題です。
考え方と解き方
応力集中は,孔や切欠きなど形が急に変わる所で,応力が局所的に大きくなることです。最大応力は σ(1 + 2a/b) で考えます。
ア:正しい。応力集中係数は,最大応力を公称応力(応力集中がないとして計算した応力)で割った値です。
イ:誤り。荷重の方向の幅 b を小さくすると 2a/b が大きくなり,最大応力は大きくなります。き裂の先端が危ないのはこのためです。
ウ:誤り。y 方向に引っ張ると,最大応力 3σ は荷重と直角な直径の両端(x 軸上の点)に出ます。
エ:正しい。σ(1 + 2√(a/ρ)) のとおり,底の丸みの半径 ρ が大きいほど係数は小さくなります。角に丸み(R)をつけるのはこのためです。答えは ア ○,イ ×,ウ ×,エ ○
覚えておくこと
- 応力集中係数 = 最大応力 ÷ 公称応力(応力集中がないとして計算した応力)(テキスト・覚えること)
- 最大応力 3σ が出るのは,荷重と直角な直径の両端。荷重の方向の端ではない(テキスト・覚えること)
- 先端の丸みの半径 ρ = b2/a を使うと,σ(1 + 2√(a/ρ))。丸みが大きいほど応力集中は小さい(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和元年度(再試験) 基礎科目 I-3-6、平成23年度 基礎科目 I-3-2
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