令和元年度(再試験) 基礎科目の一覧へ

令和元年度(再試験)・基礎科目 I-3-6

楕円孔の縁の応力集中

問題文をPDFで見る

解説

ポイント

引っ張られた板の楕円孔の縁(点A)で,自由表面の条件と応力集中から応力の状態を決める問題です。

考え方と解き方

孔の縁は何も触れていない自由表面なので,面に垂直な応力とせん断応力は 0 です。

楕円孔の縁の最大応力は σ(1+2a/b)(Inglis の式)で,a は荷重に直角な方向の半径,b は荷重方向の半径です。

  • 点Aは x 軸上の端で,縁の面は x 方向を向いている
  • 自由表面なので σx=0,τxy=0。σx>0 の ④⑤ と τxy>0 の ③ は外れます
  • 縁に沿う向きの σy が最大で,σy=σ(1+2a/b)
  • a>b なので 2a/b>2,つまり 1+2a/b>3。σy>3σ。答えは ② σx=0,σy>3σ,τxy=0

ほかの選択肢

①(σy<3σ):3σ は円孔(a=b)の値です。荷重に直角に細長い楕円孔は,円孔より応力集中が大きくなります。

覚えておくこと

  • 自由表面(孔の縁など)では,面に垂直な応力とせん断応力は 0
  • 楕円孔の応力集中係数は 1+2a/b。円孔なら 3。荷重に直角な向きに細長いほど大きい
  • 応力集中は孔の縁の,荷重に直角な方向の端で最大になる

出典:令和元年度(再試験) 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-6(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:力学