座屈 想定問題 2
材料と断面が同じで,長さと端の支え方が異なる3本の柱(a),(b),(c)がある。それぞれ上端に軸の向きの圧縮荷重を受けるときの座屈荷重をPa,Pb,Pcとする。オイラーの理論で考えるとき,これらの大小関係として,最も適切なものはどれか。
(a) 長さL。下端も上端もピン(回転はできるが横には動かない支え)。
(b) 長さL/2。下端は固定,上端は自由(何も支えがない)。
(c) 長さ2L。下端も上端も固定(上端は軸の向きにだけ動ける)。
解説
ポイント
支え方も長さもちがう3本の柱の座屈荷重を,有効座屈長さ KL でまとめて比べる問題です。
考え方と解き方
座屈荷重は (KL)2 に反比例します。支え方の K と長さ L をかけた KL が同じなら,座屈荷重も同じです。
- (a) 両端ピン:K = 1,長さ L なので KL = 1 × L = L
- (b) 下端固定・上端自由:K = 2,長さ L/2 なので KL = 2 × L/2 = L
- (c) 両端固定:K = 0.5,長さ 2L なので KL = 0.5 × 2L = L
- 3本とも KL = L で,P = π2EI/L2 と等しい。答えは ① Pa = Pb = Pc
ほかの選択肢
②(Pc > Pa > Pb):(c) は支え方がいちばん強くても,長さが2倍なので KL は (a) と同じです。
③(Pb > Pa > Pc):(b) は支え方が弱くても,長さが半分なので KL は (a) と同じです。
覚えておくこと
- K:両端固定 0.5,一端固定・他端ピン 約0.7,両端ピン 1,一端固定・他端自由 2(テキスト・覚えること)
- KL(有効座屈長さ)が短いほど強い。座屈荷重は (KL)2 に反比例し,長さが2倍なら 1/4(テキスト・覚えること)
- 支え方だけ,長さだけで比べない。K と L のかけ算 KL で比べる(テキスト・ひっかけ)
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