支持条件と柱の座屈荷重
解説
ポイント
柱の端の支え方で,座屈荷重(押されて急に横へ曲がる力)がどう変わるかを比べる問題です。
考え方と解き方
オイラーの座屈荷重は P=π2EI/(KL)2 で,E はヤング率,I は断面二次モーメント,L は長さ,K は支え方で決まる係数です。
材料・断面・長さが同じなので違うのは K だけで,KL(有効座屈長さ)が短いほど P は大きくなります。
- (a) 両端ピン:K=1。Pa=π2EI/L2(これを1倍とします)
- (b) 下端固定・上端ピン:K≒0.7。Pb=π2EI/(0.7L)2≒2.0倍
- (c) 下端固定・上端自由:K=2。Pc=π2EI/(2L)2=0.25倍
- 大きい順に (b) 約2倍,(a) 1倍,(c) 0.25倍です。答えは ③ Pb>Pa>Pc
ほかの選択肢
①(Pa が最大):(b) は下端が固定されている分だけ (a) より曲がりにくく,Pb の方が大きくなります。
覚えておくこと
- オイラーの座屈荷重 P=π2EI/(KL)2。有効座屈長さ KL が短いほど座屈しにくい
- K の値:固定-固定 0.5,固定-ピン 0.7,ピン-ピン 1,固定-自由 2
- 支えがしっかりしているほど座屈荷重は大きい。上端が自由な柱がいちばん弱い
出典:令和6年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-4(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:力学