ヤコビ行列と重積分 想定問題 3
次の文章の空欄に入るものの組合せとして,最も適切なものはどれか。
xy 平面の領域 D を,x≧0,y≧0,x2+y2≦4 (半径2の円の右上4分の1)とする。重積分 ∬D(x2+y2) dxdy を極座標 x=r cosθ,y=r sinθ で計算する。この変換のヤコビアンは【ア】なので,dxdy=【ア】drdθ となる。r は 0 から 2,θ は 0 から π/2 まで動くので,重積分の値は【イ】である。
アイ
解説
ポイント
極座標に変えて,四分円の重積分のヤコビアンと値を求める問題です。
考え方と解き方
x=r cosθ,y=r sinθ の偏微分は,∂x/∂r=cosθ,∂x/∂θ=−r sinθ,∂y/∂r=sinθ,∂y/∂θ=r cosθ です。
ア:ヤコビアン=cosθ×r cosθ−(−r sinθ)×sinθ=r(cos2θ+sin2θ)=r です。dxdy=r drdθ になります。
イ:被積分関数は r2,面積の要素は r drdθ なので,積分するのは r3 です。r で 0 から 2 は 24/4=4,θ で 0 から π/2 は 4×π/2=2π です。答えは ア r,イ 2π
覚えておくこと
- 極座標 x=r cosθ,y=r sinθ のヤコビアンは r。dxdy=r drdθ。x2+y2=r2(テキスト・覚えること)
- 半径2の四分円なら,r は 0 から 2,θ は 0 から π/2。円全体なら θ は 0 から 2π(テキスト・覚えること)
- 極座標で,dxdy=drdθ としない(r を掛け忘れない)(テキスト・ひっかけ)
- 四分円の θ の範囲を 0〜2π にしない(円全体の値になる)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和5年度 基礎科目 I-3-2、令和元年度 基礎科目 I-3-2
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