営業秘密と漏えい対策 想定問題 2
経済産業省「秘密情報の保護ハンドブック」では,秘密情報の漏えい対策を,その目的によって次のA~Eの5つに分けている。次の対策の例(ア)~(オ)が,それぞれA~Eのどの目的に当たるかの組合せとして,最も適切なものはどれか。
【漏えい対策の5つの目的】
A 秘密情報に近づけない(接近の制御)
B 秘密情報を持ち出せない(持出し困難化)
C 漏えいが見つかりやすい環境をつくる(視認性の確保)
D 秘密情報だと思わなかったと言わせない(秘密情報に対する認識向上)
E 信頼関係を保ち,漏えいしようと思わせない(信頼関係の維持・向上等)
【対策の例】
(ア)業務用のパソコンから,個人で契約したクラウドストレージへファイルをアップロードできない設定にする。
(イ)秘密情報を保管する部屋の入口に防犯カメラを置き,入退室の記録を残していることを従業員に知らせる。
(ウ)秘密情報を保存したフォルダは,その業務に必要な人だけが開けるようにアクセス権を設定する。
(エ)秘密情報が書かれた書類やファイルに「社外秘」と表示する。
(オ)仕事の成果を公平に評価する人事制度を整え,働きやすい職場をつくって,会社への帰属意識を高める。
アイウエオ
解説
ポイント
漏えい対策の例が,ハンドブックの5つの目的のどれに当たるかを分ける問題です。
考え方と解き方
触れる人を減らすのが A,外へ出しにくくするのが B,見られている状態にするのが C,秘密だと分からせるのが D,漏らそうと思わせないのが E です。
- 個人契約のクラウドへアップロードできない設定:情報を外へ出しにくくする対策なので B(持ち出せない)
- 防犯カメラと入退室の記録を知らせる:見られている状態をつくる対策なので C(見つかりやすい環境)
- 必要な人だけが開けるアクセス権:触れる人を限る対策なので A(近づけない)
- 「社外秘」の表示:秘密だと分かるようにする対策なので D(思わなかったと言わせない)
- 公平な評価と働きやすい職場:漏らそうと思わせない対策なので E(信頼関係を保つ)
- 順に B,C,A,D,E。答えは ⑤
ほかの選択肢
①:アップロードの制限とアクセス権を逆にしています。外へ出させないのが B,近づけないのが A です。
④:アップロードの制限とカメラを取りちがえています。カメラは「見つかりやすい環境」の対策です。
覚えておくこと
- 漏えい対策の5つの目的(経済産業省「秘密情報の保護ハンドブック」):A 近づけない,B 持ち出せない,C 見つかりやすい環境をつくる,D 秘密情報と思わなかったと言わせない,E 信頼関係を保つ(テキスト・覚えること)
- 近づけない:アクセス権の制限,保管場所の施錠,ペーパーレス。持ち出せない:暗号化,コピー・印刷や外部への書込み・アップロードの制限(テキスト・覚えること)
- 見つかりやすい環境:人の目,死角をなくす,防犯カメラ・入退室の記録(従業員に知らせる)。思わなかったと言わせない:「秘」「社外秘」の表示,ルールの周知(テキスト・覚えること)
- 信頼関係を保つ:公平な評価,働きやすい職場づくりなどで,漏らそうと思わせない(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和5年度 適性科目 II-2、令和元年度 適性科目 II-9
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