リスクコミュニケーション 想定問題 2
科学技術コミュニケーションに関する次の記述の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア) 市民が科学技術に不安をもったり反対したりするのは科学の知識が足りないためで,専門家が知識を与えれば解消すると考える見方は「欠如モデル」と呼ばれ,双方向の対話を重視する立場から批判されてきた。
(イ) サイエンスカフェは,喫茶店などの気軽な場所で,専門家と市民が飲み物を手に科学の話題について語り合う催しで,双方向のコミュニケーションの場の一つである。
(ウ) リスクの評価に至った過程は専門的で分かりにくいので,結論だけを示し,過程は公開しないほうが市民の信頼を得やすい。
(エ) 科学的な知見に不確かな部分が残っていても,市民を不安にさせないよう,その不確かさにはふれずに断定的に説明するのが望ましい。
アイウエ
解説
ポイント
科学技術コミュニケーションの考え方(双方向性と透明性)について,記述の正誤を答える問題です。
考え方と解き方
専門家が一方的に教えるのでなく,対話してともに考えることが大切です。信頼を得るには,過程と不確かさも示します。
ア:正しい。欠如モデルは,市民に足りない知識を補えば理解が得られるという一方向の考え方で,双方向の対話を重視する立場から批判されてきました。
イ:正しい。サイエンスカフェは,専門家と市民が気軽に語り合う,双方向のコミュニケーションの場の1つです。
ウ:誤り。過程を公開しないと,かえって不信を招きます。結果だけでなく過程も開示して,透明にします。
エ:誤り。不確かさにふれずに断定すると,あとで違う結果が出たときに信頼を失うおそれがあります。不確かさも含めて伝えます。答えは ア 正,イ 正,ウ 誤,エ 誤
覚えておくこと
- 信頼を得るには,結果だけでなく,どうやってその結果になったか(過程)を開示して透明にする。まだ分かっていないこと(不確かさ)も示す(テキスト・覚えること)
- 欠如モデル:市民に足りない知識を補えば理解が得られる,という一方向の考え方。双方向の対話を重視する立場から批判されてきた(テキスト・覚えること)
- サイエンスカフェ:喫茶店などの気軽な場所で,専門家と市民が科学の話題を語り合う催し。双方向のコミュニケーションの場の1つ(テキスト・覚えること)
- 不確かさにふれず,断定的に説明しない(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:平成28年度 基礎科目 I-5-5、平成25年度 基礎科目 I-5-5、令和4年度 基礎科目 I-5-5
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