リスク評価とリスクコミュニケーション
解説
ポイント
リスク評価・リスク管理・リスクコミュニケーションという言葉の意味と,あるべき姿を聞く問題です。
考え方と解き方
リスクコミュニケーションは一方通行の「お知らせ」ではなく,双方向の情報と意見の交換です。信頼を得るには結果だけでなく過程も透明にします。
①:リスク評価は大きさを科学的に見積もること,リスク管理はそれに技術的な可能性や費用対効果を加えて対策を決めることです。適切です。
②:レギュラトリーサイエンスは,科学の成果を規制や社会の判断に役立つ形にするための科学です。適切です。
③:リスクコミュニケーションの定義(関係者の間の双方向の交換)のとおりです。適切です。
④:専門家が計算したリスクと,一般の人が感じるリスクにはずれがあることが多く,それを前提に対話します。適切です。
⑤:評価の過程を隠すと,かえって不信感を生みます。過程を開示して透明性を保つことが大切なので,「開示を避ける」は誤りです。答えは ⑤
覚えておくこと
- リスク評価:リスクの大きさを科学的に見積もる。リスク管理:評価の結果に技術的可能性や費用対効果を加えて対策を決める
- リスクコミュニケーション:個人・機関・集団の間での情報と意見の双方向の交換
- 基本は「双方向」と「透明性(過程も見せる)」
- 「混乱させないため」などの理由で情報を隠す記述は,不適切になることが多い
- レギュラトリーサイエンス:科学の成果を規制や社会の合意づくりに役立てる科学
出典:令和4年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-5-5(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:科学技術史・政策