大気汚染物質 想定問題 3
我が国の大気環境の今の状況や,大気汚染防止法による対策について述べた次の記述のうち,正しいものはどれか。
解説
ポイント
大気環境の今の状況と,大気汚染防止法の対策について,正しい記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
環境基準の達成率は,光化学オキシダントだけが低いままです。
大気汚染防止法では,VOCや石綿も規制の対象です。
①:光化学オキシダントの達成率は今もきわめて低い(2024年度は0%)ので誤り
②:二酸化炭素に大気汚染の環境基準はないので誤り
③:2020年の改正で,石綿含有成形板なども含め,すべての石綿含有建材が規制の対象になったので正しい
④:VOCは2004年の改正から排出が規制されているので誤り
⑤:二酸化硫黄は対策が進み,一般局の達成率は99.6%なので誤り。答えは ③
ほかの選択肢
①:達成率が低いままなのは光化学オキシダントです。「改善した」という思いこみを誘う選択肢です。
④:「もとになる物質は規制されない」と思いやすい所です。VOCは大気汚染防止法で規制されています。
覚えておくこと
- 環境基準の達成率(2024年度):二酸化硫黄・二酸化窒素・浮遊粒子状物質・一酸化炭素はほぼ100%,PM2.5は一般局で99.5%。光化学オキシダントだけが0%のまま(改正前の基準での評価)(テキスト・覚えること)
- VOC:塗料・インク・洗浄剤などの溶剤から蒸発する有機物(トルエン,キシレンなど)。光化学オキシダントや浮遊粒子状物質のもとになる。大気汚染防止法で排出が規制されている(2004年の改正から)(テキスト・覚えること)
- 石綿(アスベスト):2020年の大気汚染防止法の改正で,石綿を含む成形板など(レベル3建材)も含め,すべての石綿含有建材が解体工事などの規制の対象になった(2021年4月から順に施行)(テキスト・覚えること)
- 達成率が低いままなのは光化学オキシダントだけ。二酸化硫黄は「達成できていない」としない(テキスト・ひっかけ)
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