許容応力・安全率・限界状態 想定問題 1
限界状態設計法では,構造物が陥ってはならない状態(限界状態)を決め,その一つ一つについて安全を確かめる。次の(ア)~(エ)の状態は,それぞれ「終局」「使用」「疲労」のどの限界状態にあたるか。その組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア)車両が通るたびに小さな力が何十万回もかかり,鋼の桁の溶接部に亀裂が入って広がっていく状態。
(イ)床のたわみや揺れが大きく,こわれてはいないが,利用者が不安を感じてふだんどおりに使えない状態。
(ウ)一度の大きな地震で柱が耐えられる最大の力を超え,建物が倒壊する状態。
(エ)コンクリートのひび割れから水が入り,中の鉄筋がさびて,長く使い続けられなくなる状態。
アイウエ
解説
ポイント
限界状態設計法の3つの限界状態(終局・使用・疲労)を,具体的な場面に当てはめる問題です。
考え方と解き方
終局は最大耐力,使用はふだん使いと耐久性,疲労はくり返しの荷重です。
場面の言葉から,どの状態かを決めます。
- くり返しで亀裂が広がる場面:小さな力が何十万回もかかるので,疲労限界状態
- たわみや揺れで使えない場面:こわれてはいないので,使用限界状態
- 地震で倒壊する場面:一度の大きな力で最大耐力を超えるので,終局限界状態
- ひび割れとさびで長く使えない場面:くり返しの荷重ではなく耐久性の問題なので,使用限界状態
- 疲労・使用・終局・使用の順に当てはまる組合せを選ぶ。答えは ⑤
覚えておくこと
- 終局限界状態:最大耐力に達し,こわれる・倒れる状態(テキスト・覚えること)
- 使用限界状態:こわれはしないが,ふだんの使用や耐久性に困る状態(たわみ,ひび割れ,揺れ)(テキスト・覚えること)
- 疲労限界状態:荷重が何度もくり返しかかって傷む状態(テキスト・覚えること)
- 1つの構造物で,いくつもの限界状態を照査する(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和6年度 基礎科目 I-1-2、令和3年度 基礎科目 I-1-5
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