期待値と総コスト最小 想定問題 1
ある構造部材の安全率をx(x≧1)とする。この部材が損傷する確率は1/(1+2x),損傷したときの経済的な損失額は32億円であり,期待損失額は損傷する確率と損失額の積で表される。一方,この部材の製造コストは4x億円である。期待損失額と製造コストを足した総コストが最も小さくなるのは,安全率xがいくつのときか。最も適切なものを選べ。
解説
ポイント
安全率 x を上げると製造コストは増え,損失の期待値は減ります。その合計が最小になる x を求める問題です。
考え方と解き方
総コスト = 期待損失額 + 製造コスト を x の式にして,微分して0とおきます。
期待損失額は,損傷する確率 × 損失額です。
- 総コスト:C(x) = 32/(1+2x) + 4x[億円]
微分:C'(x) = −64/(1+2x)2 + 4
- C'(x) = 0 とおくと (1+2x)2 = 16,1+2x = 4 より x = 1.50
- 確かめ:x = 1.50 で 8 + 6 = 14.00億円。x = 1.20 は約14.21億円,x = 2.00 は14.40億円で,どちらも高い。答えは ③ 1.50
ほかの選択肢
④(2.00):(1+2x)2 = 16 から 2x = 4 として,「1+」を忘れると出る値です。
覚えておくこと
- 総コスト = 期待損失額 + 製造コスト。一方が増えると他方が減るので,ちょうどよい所で最小になる(テキスト・覚えること)
- 最小の所では,微分(グラフの傾き)が0になる(テキスト・覚えること)
- (1+x)2 = 9 から x = 3 にしない。1+x = 3 なので x = 2(「1+」を忘れない)(テキスト・ひっかけ)
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