金属の結晶構造 想定問題 1
次の文は,金属の単体がとる結晶の形について述べたものである。【 】に入る語句・数値の組合せとして,最も適切なものはどれか。
多くの金属の単体は,室温・大気圧のもとで,3種類の結晶構造のどれかをとる。たとえば,CrやWは【ア】構造,AuやNiは【イ】構造,MgやCoは六方最密充填構造である。1つの原子に接しているまわりの原子の数を配位数といい,【ア】構造では【ウ】,【イ】構造と六方最密充填構造ではどちらも12である。また,単位胞(結晶をくり返しつくる最小の単位)に含まれる原子の数は,【ア】構造では2個,【イ】構造では【エ】個である。
アイウエ
解説
ポイント
代表的な金属の結晶構造と,配位数・単位胞の原子の数を問う穴埋めの問題です。
考え方と解き方
金属の例から構造を決め,構造ごとの配位数と原子の数を当てはめます。
ア:体心立方。CrやWは,立方体の角と中心に原子がある体心立方です。
イ:面心立方。AuやNiは,角と面の中心に原子がある面心立方です。
ウ:8。CrやWの構造は,中心の原子が8つの角の原子と接しているので,配位数は8です。
エ:4。AuやNiの構造は,角 8 × 1/8 = 1個,面 6 × 1/2 = 3個で,合わせて4個です。答えは ア 体心立方,イ 面心立方,ウ 8,エ 4
覚えておくこと
- 体心立方(BCC):立方体の8つの角と中心に原子。例:常温の Fe,Na,Cr,W(テキスト・覚えること)
- 体心立方:原子の数 2個,配位数(接している原子の数)8,a=4R/√3(立方体の対角線で接する)(テキスト・覚えること)
- 面心立方(FCC):8つの角と6つの面の中心に原子。例:Al,Cu,Au,Ag,Ni(テキスト・覚えること)
- 面心立方:原子の数 4個,配位数 12,a=2√2R(面の対角線で接する)(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和6年度 基礎科目 I-4-3、平成29年度 基礎科目 I-4-3、令和2年度 基礎科目 I-4-4
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