金属の腐食と不働態 想定問題 3
鉄板のめっきと防食に関する次の記述の,【 】に入る語句の組合せとして,最も適切なものはどれか。
鉄板に亜鉛をめっきしたトタンは,表面に傷がついて鉄が露出しても,鉄よりイオン化傾向の【ア】亜鉛が先に溶け出すため,鉄の腐食がおさえられる。このように,より溶けやすい金属を先に腐食させて,目的の金属を守る方法を【イ】という。一方,鉄板にスズをめっきしたブリキは,傷がついて鉄が露出すると,【ウ】が先に腐食しやすくなる。
アイウ
解説
ポイント
トタンとブリキの傷のところで,どちらの金属が先に腐食するかを,イオン化傾向で判断する問題です。
考え方と解き方
イオン化傾向の大きい金属が先に溶け出し,小さい金属は守られます。おもな順番は Zn > Fe > Sn です。
ア:大きい。亜鉛は鉄よりイオン化傾向が大きく,先に溶け出します。
イ:犠牲防食。亜鉛を身代わりに溶かして鉄を守る方法です。不働態化は,緻密な膜で反応が止まることで,別の仕組みです。
ウ:鉄。スズは鉄よりイオン化傾向が小さいので,傷で鉄が出ると,鉄のほうが先に溶け出します。答えは ア 大きい,イ 犠牲防食,ウ 鉄
覚えておくこと
- イオン化傾向:金属が水の中で電子を失い,陽イオンになろうとする性質。大きいほど溶け出しやすい。Zn > Fe > Sn(テキスト・覚えること)
- 犠牲防食:より溶けやすい金属を先に腐食させて,目的の金属を守る方法。船の外板に亜鉛の板を付けるのも例(テキスト・覚えること)
- トタン(亜鉛めっき)は傷がついても亜鉛が先に溶けて鉄を守る。ブリキ(スズめっき)は傷がつくと鉄が先に腐食する(テキスト・覚えること)
- 犠牲防食を不働態化と言いかえない。不働態化は緻密な膜で反応が止まること(テキスト・ひっかけ)
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