酸と塩基の強さ 想定問題 3
25℃において,0.050 mol/Lの酢酸水溶液と,0.050 mol/Lの塩酸がある。この濃度での酢酸の電離度(溶けた酢酸のうち電離したものの割合)は0.020,塩酸の電離度は1とする。それぞれの水溶液のpHの組合せとして,最も適切なものはどれか。ただし,log102=0.30とし,水の電離によるH+は考えなくてよい。
酢酸水溶液のpH塩酸のpH
解説
ポイント
同じ濃度の酢酸と塩酸の pH を,電離度を使って求める問題です。
考え方と解き方
pH = −log10[H+]です。[H+]は,酸の濃度 × 電離度で求めます。
- 酢酸の[H+]:0.050 × 0.020 = 1.0×10−3 mol/L
- 酢酸の pH:−log10(1.0×10−3) = 3.0
- 塩酸の[H+]:0.050 × 1 = 5.0×10−2 mol/L
- log105 = log10(10 ÷ 2) = 1 − 0.30 = 0.70 なので,塩酸の pH = 2 − 0.70 = 1.3
- 酢酸は pH 3.0,塩酸は pH 1.3。答えは ①
ほかの選択肢
②(1.3 と 1.3):酢酸も全部電離したとみなした値です。弱酸は一部しか電離しないので,pH は塩酸より大きくなります。
③(3.0 と 3.0):塩酸まで電離度0.020で計算した値です。塩酸は強酸で,ほぼ全部が電離します。
⑤(3.0 と 0.70):0.70 は log105 の値です。10−2 の 2 を忘れた値です。正しくは 2 − 0.70。
覚えておくこと
- 同じ 0.1 mol/L でも,塩酸は pH 約1,酢酸は pH 約2.9。pH は同じにならない(テキスト・覚えること)
- pH = −log10[H+]([H+]は水素イオンのモル濃度)。[H+]が10倍になるごとに pH は1小さくなる(テキスト・覚えること)
- [H+]= 酸の濃度 × 電離度。強酸(1価)は電離度1なので,濃度がそのまま[H+]になる(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和4年度 基礎科目 I-4-1、平成25年度 基礎科目 I-4-2
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