DNAの構造と変性 想定問題 3
DNAとRNAに関する次の記述の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア) DNAの複製では,もとの二本鎖がほどけてそれぞれの鎖が鋳型となるので,新しくできた二本鎖DNAは,もとの鎖1本と新しく合成された鎖1本からなる。
(イ) DNAポリメラーゼは,鋳型の鎖に沿って,新しい鎖を3′末端から5′末端の方向に伸ばしていく。
(ウ) 二本鎖DNAでは,アデニンとグアニンの数の和は,チミンとシトシンの数の和に等しい。
(エ) RNAは,糖としてDNAと同じデオキシリボースをもち,塩基にはチミンのかわりにウラシルを含む。
アイウエ
解説
ポイント
DNAの複製のしかた,複製の向き,塩基の数の関係,RNAとDNAの違いの正誤を問う問題です。
考え方と解き方
複製は半保存的で,新しい鎖は 5′→3′ に伸びます。
ア:正しい。半保存的複製の説明です。新しい二本鎖は,もとの鎖1本と新しい鎖1本からなります。
イ:誤り。向きが逆です。新しい鎖は 5′→3′ の方向に伸びます。
ウ:正しい。A−T,G−C がペアなので,A の数 = T の数,G の数 = C の数。だから A+G = T+C です。
エ:誤り。ウラシルの部分は正しいですが,RNA の糖はリボースです。デオキシリボースは DNA の糖です。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 誤
覚えておくこと
- 二本鎖では A の数 = T の数,G の数 = C の数。だから A+G = T+C(シャルガフの規則)(テキスト・覚えること)
- 複製は半保存的:2本の鎖がほどけ,それぞれが鋳型になる。新しい二本鎖は,もとの鎖1本と新しい鎖1本からなる(テキスト・覚えること)
- DNA ポリメラーゼは,鋳型を写しながら新しい鎖を 5′→3′ の向きに伸ばす(テキスト・覚えること)
- RNA の糖はリボース,DNA の糖はデオキシリボース。RNA は塩基にチミンのかわりにウラシルをもつ(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和6年度 基礎科目 I-4-5
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