生物の元素組成
解説
ポイント
細胞や体をつくる元素・分子の割合について,誤っている記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
「重さの割合」と「原子の数の割合」を区別します。
細胞の重さは水が約7割で,残りの巨大分子ではタンパク質がいちばん多いです。
①:適切。原子の数では,水素・酸素・炭素・窒素の4元素が約99%を占めます。
②:適切。水 H2O は1分子に水素が2個あり,有機物にも水素が多いので,原子の数では水素が6割を超えます。
③:適切。細胞の主な小さい有機分子は糖・アミノ酸・脂肪酸・ヌクレオチドで,それぞれ多糖,タンパク質,脂質,核酸の材料です。
④:不適切。細菌の細胞で重さの割合がいちばん大きい巨大分子はタンパク質(約15%)で,核酸は DNA と RNA を合わせても約7%です。
⑤:適切。細菌の細胞の重さの約70%は水です。
- 誤りは④。答えは ④ 核酸がいちばん重いという記述
ほかの選択肢
②(水素が6割):水素は軽いので重さでは1割ほどですが,数で数えるといちばん多くなります。「重さ」と「数」の取りちがえを誘う記述です。
覚えておくこと
- 細胞の重さの順:水(約70%)> タンパク質 > 核酸 > …
- 原子の数では水素がいちばん多い。H・O・C・N の4元素で約99%
- 主な有機小分子は糖・アミノ酸・脂肪酸・ヌクレオチドの4種類。それぞれ多糖・タンパク質・脂質・核酸の材料
出典:令和7年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-4-6(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:生物