統計的検定
解説
ポイント
統計的検定の基本用語について,正しい記述を1つ選ぶ問題です。
考え方と解き方
帰無仮説は「差がない」とわざと立てて,データから見て起こりにくければ捨てる(棄却する)仮説です。
①:帰無仮説は成立を期待するものではなく,棄却されることを期待して立てるので誤りです。
②:有意水準はふつう5%や1%です。30%では基準がゆるすぎるので誤りです。
③:正しい帰無仮説を捨てるのが第1種の誤り,間違った帰無仮説を捨てないのが第2種の誤りで,正しい記述です。
④:母分散が分からないときのt分布の自由度はnではなくn-1なので誤りです。
⑤:信頼度は「1-危険率」です(危険率5%なら95%)。逆数ではないので誤りです。
- 正しい記述は1つだけです。答えは ③
ほかの選択肢
④(自由度n):t分布の自由度は「標本数-1」です。nとn-1の1つ違いをねらったひっかけです。
⑤(逆数):1-0.05=0.95 が信頼度で,1÷0.05=20 ではありません。「1から引く」と「逆数」を取りちがえさせるひっかけです。
覚えておくこと
- 第1種の誤り:正しい帰無仮説を捨てる。第2種の誤り:間違った帰無仮説を捨てない
- 有意水準はふつう5%か1%
- 母分散が未知のときはt分布を使い,自由度は標本数-1
- 信頼度=1-危険率
出典:令和7年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-1-6(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:確率・統計