産業革命期の技術発展
解説
ポイント
産業革命の新技術を誰がどう生み出し,社会にどんな影響を与えたかを問う問題です。
考え方と解き方
産業革命期の発明者の多くは,ワット(計器職人)やハーグリーブス(織工)のような職人・技術者・企業家でした。
大学の研究と産業が組織的に結びつく産学協同は,19世紀後半のドイツの化学工業などから本格化します。
①:正しい。ワットの蒸気機関はニューコメンの機関の改良で,改良の積み重ねの例です。
②:正しい。自動人形の仕掛けの技術は,パンチカードで模様を制御するジャカード織機などに生かされました。
③:不適切。発明の多くは現場の職人や技術者によるもので,大学研究者が主導したのではありません。
④:正しい。手作業の作業場(マニュファクチュア)は,機械を備えた工場に置き換わりました。
⑤:正しい。長時間労働や児童労働が社会問題になり,工場法が作られました。
- 大学研究者が主導したとする③が不適切です。答えは ③ 大学研究者の主導
覚えておくこと
- 産業革命の主役は職人・技術者・企業家。科学(大学)と産業が強く結びつくのは19世紀後半から
- 新技術の多くは既存技術の改良の積み重ね(ニューコメン→ワットの蒸気機関)
- 工場制機械工業への移行は,長時間労働・児童労働の問題と工場法を生んだ
出典:令和6年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-5-5(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:科学技術史・政策