過去の事故・事件の原因
解説
ポイント
有名な事故・事件5つのうち,原因の説明が事実と違うものを1つ見つける問題です。
考え方と解き方
それぞれの事故で「何が壊れたか」「どんな組織の問題があったか」を思い出します。
特に機械の事故は,人が亡くなった仕組みが合っているかを見ます。
①:2000年の食中毒事件は,工場の停電で原料が温まったまま置かれて毒素ができ,情報開示と回収の遅れで被害が広がりました。事実どおりです。
②:2004年の回転ドア事故は,センサーの検知や停止の仕組みが不十分で,重い扉を制御に頼る設計にしていたことが指摘されました。事実どおりです。
③:2005年の福知山線事故は,速度を自動で落とす装置のないカーブに速度超過で入って脱線し,安全最優先の風土の欠如が指摘されました。事実どおりです。
④:2006年のエレベータ事故は,ブレーキの部品の異常な摩耗で,扉が開いたままかごが動き,降りようとした高校生が挟まれたものです。ケーブルの破断による落下ではありません。事実と違います。
⑤:2012年の笹子トンネル事故は,天井板をつるすアンカーボルトが抜け落ちたもので,インフラの老朽化対策が本格化するきっかけになりました。事実どおりです。答えは ④ ケーブルが切れて落下した事故ではありません
覚えておくこと
- 2006年のエレベータ事故は「ブレーキの異常で,扉が開いたままかごが動いた」事故。落下ではない
- 失敗事例の問題は,壊れた部品と事故の仕組みがすり替えられていないかを見る
出典:令和5年度 技術士第一次試験 適性科目 II-9(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:技術者倫理・リスク