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令和5年度・基礎科目 I-4-3

純鉄の結晶構造と磁性

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解説

ポイント

鉄の結晶構造(α鉄とγ鉄),強磁性の金属,変態の時の体積の変化を問う問題です。

考え方と解き方

純鉄は常温では体心立方の α鉄で,約912℃以上で面心立方の γ鉄に変わります。

面心立方の方が原子がぎっしり詰まっています(充填率 74%,体心立方は 68%)。

ア:常温の純鉄(α−Fe)は体心立方です。立方体の角8つと中心に原子がある並びです。

イ:鉄は磁石に強く引かれ,自分も磁石になれる強磁性です。

ウ:常温で強磁性を示す金属は鉄・コバルト・ニッケルです。クロムは強磁性ではありません。

エ:体心立方から面心立方に変わると原子が詰まるので,体積は小さくなり収縮します。答えは ア 体心立方,イ 強磁性,ウ コバルト,エ 収縮

覚えておくこと

  • 純鉄:常温は体心立方(BCC)の α鉄,約912℃で面心立方(FCC)の γ鉄に変態
  • α→γ の変態では充填率が上がり(68%→74%),体積が縮む
  • 常温で強磁性の金属は鉄・コバルト・ニッケル

出典:令和5年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-4-3(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:化学・材料