相関係数の性質
解説
ポイント
相関係数 r が何を表し,何を表さないかを問う問題です。
考え方と解き方
相関係数は,2つのデータが直線の関係にどれだけ近いかを −1 から 1 の数で表します。
範囲の端の等号,0 の意味,決定係数との関係,因果関係の4つがひっかけです。
①:点が一直線に並べば r はちょうど 1 や −1 になるので,範囲は −1≦r≦1 です。「<」は誤りです。
②:r が 1 に近いほど,散布図の点は右上がりの直線のまわりに集まります。正しい記述です。
③:r=0 は直線の関係がないという意味だけです。y=x2 のような曲線の関係があっても r が 0 になることがあり,独立とは言えません。
④:決定係数は相関係数の2乗(r2)で,絶対値ではありません。
⑤:相関は関係の強さを示すだけで,どちらが原因かは分かりません。答えは ②
覚えておくこと
- 相関係数の範囲は −1≦r≦1。等号が入る
- r=0 は「直線の関係がない」だけ。独立とは限らない
- 単回帰の決定係数=r2
- 相関があっても因果関係があるとは言えない
出典:令和5年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-1-6(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:確率・統計