パスワードと認証の安全性
解説
ポイント
パスワード,PIN,生体認証,多要素認証,無線LANの暗号化について,今の考え方として正しいものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
今の考え方では,長く複雑で使い回しのないパスワードなら,流出などがない限り定期的に変えなくてよいとされています。
認証の安全さは「段階の数」より「要素の種類(知識・所持・生体)」で決まります。
①:上の考え方のとおりで,正しい記述です。むやみに変えさせると,覚えやすい単純なパスワードになりがちだからです。
②:PINは桁数が少ないですが,まちがえるとロックされるしくみや,その端末でしか使えないしくみと組み合わせて広く使われています。「使うべきではない」は言い過ぎです。
③:生体認証でも,指紋を写し取った偽物などでだまされる例があります。本人がいないと成功しないとは言えません。
④:安全なのは,種類の違う要素を2つ使う二要素認証(後者)のほうです。パスワードを2回聞くような二段階・一要素は,同じ種類を2回使うだけです。
⑤:WEPは簡単に破られる弱点が知られていて,安全ではありません。WPA2やWPA3が使える機器に替えます。答えは ①
覚えておくこと
- パスワードは「長く・複雑に・使い回さない」。定期変更より,流出した時にすぐ変えることが大事
- 認証の3要素:知識(パスワード),所持(スマホ・ICカード),生体(指紋など)。種類の違う要素を組み合わせるのが多要素認証
- 二段階認証でも同じ種類の要素なら一要素。安全さは段階の数より要素の種類
- WEPは古く弱い暗号化方式。WPA2・WPA3を使う
出典:令和5年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-2-1(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:ネットワーク・セキュリティ