水素の性質と利用
解説
ポイント
水素の液化温度・体積の縮み方・発熱量の特徴と,水素で鉄をつくる反応の性質を聞く問題です。
考え方と解き方
水素は −253℃ で液化し,体積は約 1/800 になります。−162℃ と 1/600 は天然ガス(LNG)の値です。
ア:水素の沸点は約 −253℃ です。−162℃ は LNG の液化温度です。
イ:液体水素の体積は常温のガスの約 1/800 です。1/600 は LNG の値です。
ウ:水素はとても軽いので,重量あたりの発熱量はガソリンの約 3倍です。体積あたりではガソリンよりずっと小さいので,「重量」です。
エ:水素で鉄鉱石を還元する反応(Fe2O3+3H2 → 2Fe+3H2O)は熱を吸収する吸熱反応です。コークス(炭素)による還元は発熱反応です。答えは ア −253,イ 1/800,ウ 重量,エ 吸熱
ほかの選択肢
ア・イ(−162,1/600):LNG の数字とセットで出てくるひっかけです。水素と LNG の数字を対で覚えておきます。
覚えておくこと
- 水素:−253℃ で液化,体積は約 1/800。LNG:−162℃ で液化,体積は約 1/600
- 水素の発熱量は「重さあたり」ではガソリンより大きく,「体積あたり」では小さい
- 水素還元製鉄は吸熱反応(外から熱を加え続ける必要がある)。コークス還元は発熱反応
- 水素は二次エネルギー(ほかのエネルギーから作る)
出典:令和4年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-5-4(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:エネルギー