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令和4年度・基礎科目 I-3-4

2本の棒の軸力の比

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解説

ポイント

点Cで力がつり合うことから,2本の棒にかかる軸力の比を求める問題です。

考え方と解き方

両端がヒンジの棒は,棒の向きの力しか伝えません。点Cには荷重 P と,棒AC・BC の軸力 N1・N2 の 3つの力がかかり,横も縦も合計 0 になります。

  • 向き:C から A へは左上に水平から 30°,C から B へは右上に水平から 60°
  • 横向きのつり合い:N1 の横成分(左向き)は N1cos30°,N2 の横成分(右向き)は N2cos60°。これが等しい
  • 値を入れる:N1×(√3/2)=N2×(1/2)
  • 両辺を 2倍:√3 N1=N2。よって N1/N2=1/√3
  • 確かめ(縦向き):N1sin30°+N2sin60°=P に N2=√3N1 を入れると N1/2+3N1/2=2N1=P。N1=P/2,N2=√3P/2 で,比はやはり 1/√3
  • 別の見方:2本の棒は直角に交わるので,P を棒の向きに分けると N1=P cos60°=P/2,N2=P cos30°=√3P/2。答えは ② 1/√3

ほかの選択肢

④(√3):N2/N1 の値です。分子と分母が逆になっていないか,どちらの棒が N1 かを問題で確かめます。

③(1):2本の角度が同じ(左右対称)の時の値です。角度が違えば比は 1 になりません。

覚えておくこと

  • 両端ヒンジの棒(トラスの部材)は,棒の向きの力(軸力)だけを伝える
  • 力のつり合い:横の成分の合計 0,縦の成分の合計 0 の 2本の式を立てる
cos30°=√3/2,sin30°=1/2,cos60°=1/2,sin60°=√3/2
  • 鉛直に近い(急な)棒ほど荷重を多く受け持つ

出典:令和4年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-4(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:力学