労働安全衛生の基礎
解説
ポイント
労働安全衛生の基本用語について,適切な記述の数を数える問題です。
考え方と解き方
ハインリッヒの法則は1:29:300,4Sは整理・整頓・清掃・清潔です。
記述の中の数字や言葉のすり替えに気をつけて,1つずつ見ます。
ア:適切。危害防止基準の確立,責任体制の明確化,自主的活動の促進は,労働安全衛生法の目的に書かれている手段です。
イ:適切。災害の原因を不安全な状態と不安全な行動に分けて,両方をなくす考え方は基本です。
ウ:不適切。1:29:300の数字は合っていますが,軽傷の29件だけに手を打てば重い災害がなくせる,は言いすぎです。土台の300件への対策が大切です。
エ:適切。ヒヤリハットは,報告した人を責めないルールで集めるのが基本です。
オ:不適切。4Sは整理・整頓・清掃・清潔です。しつけを足すと5Sになります。
カ:適切。SDSで危険有害性を把握し,リスクアセスメントをして,労働者に知らせます。
キ:適切。健康診断の実施は事業者の義務で,一定規模以上の事業場は結果を労働基準監督署に報告します。
- 適切なのはア,イ,エ,カ,キの5つ。答えは ③(5)
覚えておくこと
- ハインリッヒの法則:重い災害1件の裏に,軽い災害29件,けがのない事故300件
- 4S=整理・整頓・清掃・清潔。しつけを足して5S
- 労働災害の原因は「不安全な状態」(設備・環境)と「不安全な行動」(人)
- ヒヤリハット活動は,報告した人を責めない
- SDS(安全データシート):化学物質の危険有害性の情報。使う側はリスクアセスメントをして労働者に周知する
出典:令和3年度 技術士第一次試験 適性科目 II-12(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:技術者倫理・リスク