令和3年度 適性科目の一覧へ

令和3年度・適性科目 II-10

ISO/IEC Guide51のリスク低減

問題文をPDFで見る

解説

ポイント

ISO/IEC Guide51の3ステップメソッドに沿った行動かどうかを,6つの事例で判断する問題です。

考え方と解き方

リスク低減は,本質的安全設計→ガード・保護装置→使用上の情報の順に行います。

ステップ1が最優先で,予算や意匠の都合でステップ2・3を代わりにしてはいけません。

ア:誤り。有効な本質的安全設計(軽量化)を意匠の都合で捨て,インターロックと警告で代わりにしています。

イ:誤り。的確と評価された本質的安全設計を,わずかな予算超過を理由にやめています。ALARPは,これをやめる理由になりません。

ウ:誤り。警告は,製品が使われる国の言語で書きます。製造国の言葉と英語だけでは,輸出先の人が読めないことがあります。

エ:正しい。警告には,ハザード,それによる危害,無視した時の結果を書きます。

オ:正しい。取扱説明書には,適切な判断に要る情報と,誤使用を避ける方法を書きます。

カ:正しい。使用者がメンテナンスをする場合は,作業者の訓練や保護具の必要性も書きます。

  • 誤っているのはア,イ,ウの3つ。答えは ③(3)

覚えておくこと

  • 3ステップメソッド:本質的安全設計→ガード及び保護装置→使用上の情報(警告,取扱説明書)の順
  • ステップ1を,予算や意匠を理由にステップ2・3で置き換えない
  • 警告は,使用する国の言語で,明白で読みやすく消えないものにする
  • ALARP:合理的に実行できる範囲でリスクを下げる考え方。わずかな費用増は,有効な対策をやめる理由にならない

出典:令和3年度 技術士第一次試験 適性科目 II-10(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:技術者倫理・リスク