四分円板の重心
解説
ポイント
一様な四分円の板の重心の位置を,積分で求める問題です。
考え方と解き方
重心の x 座標は xG=(∫x dA)/A です(A は面積,dA は小さな面積)。面密度 ρ は分子と分母で消えます。
円の形なので,極座標(半径 r,角度 θ)で x=r cosθ,dA=r dr dθ とします。
面積:A=πa2/4
- 分子:∫x dA=∫0π/2∫0a r cosθ・r dr dθ
- r の積分:∫0a r2 dr=a3/3
- θ の積分:∫0π/2 cosθ dθ=1
xG=(a3/3)÷(πa2/4)=4a/(3π)
- 直線 y=x について対称なので yG も同じ。答えは ⑤
ほかの選択肢
④(3a/(4π)):分子と分母を取りちがえた形です。4a/(3π)≒0.42a,3a/(4π)≒0.24a なので,だいぶ原点寄りになります。
②(a/2):正方形の板の重心です。四分円は外側が欠けているので,重心はもっと原点に近づきます。
③(a/√2):円弧の上の点で,板のふちそのものです。
覚えておくこと
- 半円の板の重心は,中心から 4a/(3π)(約 0.42a)
- 四分円の板の重心は (4a/(3π), 4a/(3π))
- 重心は ∫x dA/A。一様な板なら密度は消える
出典:令和3年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-6(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:力学