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令和2年度・基礎科目 I-3-3

数値解析の誤差

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解説

ポイント

数値計算で出る誤差の種類と性質について,正しい記述を選ぶ問題です。

考え方と解き方

誤差には,細かく分けるほど小さくなる離散化誤差,桁数が有限なために出る丸め誤差,近い数の引き算で有効桁が減る桁落ちなどがあります。

線形で近似したこと自体によるモデル化誤差は,計算法がどれだけ正確でも消えません。

①:要素分割を細かくすると近似誤差は小さくなります。「大きくなる」は逆です。

②:誤差の大きさは計算法で変わります。よい方法を使えば減らせます。

③:ほぼ同じ大きさの2数を引くと上の桁が消え,有効桁数が減ります。これが桁落ちで,正しい記述です。

④:差分近似の誤差は格子幅 h に比例したり h2 に比例したりするので,h によって変わります。

⑤:非線形を線形に置きかえた時点でモデル化誤差が生じ,厳密に解いても残ります。答えは ③

ほかの選択肢

⑤(線形近似):「解き方が厳密なら誤差はない」という言い方は,モデルを置きかえた時の誤差を忘れさせるひっかけです。

覚えておくこと

  • 離散化誤差(打ち切り誤差):格子や要素を細かくするほど小さくなる
  • 桁落ち:近い2数の引き算で有効桁数が失われる。例:1.2345678−1.2345601=0.0000077(8桁→2桁)
  • モデル化誤差:現象を単純な式に置きかえたこと自体によるずれ。計算法では減らせない

出典:令和2年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-3(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:数学