数値解析の精度向上
解説
ポイント
数値解析の精度を上げる方法として,まちがっているものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
精度を上げる方向は「要素を細かく・形をよく・近似を高次に・桁を多く・判定をきびしく」です。
速く終わらせるための工夫は,精度とは逆向きになることがあります。
①:ゆがんだ要素は近似が悪くなるので,避けるのは精度向上に役立ちます。
②:高次要素は要素の中の変化を2次式などで表せるので,精度が上がります。
③:解が急に変わる所を細かく分けると,その変化をよくとらえられます。
④:倍精度は単精度より桁数が多く,丸め誤差が小さくなります。
⑤:収束判定をゆるめると反復は早く止まりますが,真の解から離れた所で止まるので精度は下がります。答えは ⑤
覚えておくこと
- 有限要素法の精度:要素を細かく,ゆがみを小さく,高次要素を使う
- 丸め誤差:桁数が有限なために出る誤差。倍精度にすると小さくなる
- 収束判定条件をゆるめるのは計算時間のため。精度は下がる
出典:令和元年度(再試験) 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-3(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:数学