安全に関する用語の説明
解説
ポイント
安全に関する5つの用語について,AとBのどちらの説明が合っているかを選ぶ問題です。
考え方と解き方
安全の考え方は「いろいろな要因をまとめて考える」「作る側がまず責任を持つ」が基本です。
「〜のみ」「使用者だけに」のように範囲を狭めたり責任を押しつけたりする説明をまず疑います。
ア:B。システム安全は環境・物・人をまとめて対策して達成します。「ハードウェアのみ」は狭すぎます。
イ:A。機能安全は,安全のために付け加えた電子機器などの装置が正しく働くことで得られる安全です。Bの「機械の目的のための制御」は,ふだんの運転の制御で,安全のための機能ではありません。
ウ:A。機械の安全は,まず作る側(製造者等)が十分に行うのが原則です。残ったリスクは製造者が使用者に情報を伝え,使用者も対策します。使用者だけに任せるのではありません。
エ:A。安全工学は,製品の使用者が受ける危害と,生産で作業者が受ける危害の両方から人を守り,評価する技術です。Bは大事故やヒューマンエラーに範囲を狭めています。
オ:B。レジリエンス工学は,事故を防ぐだけでなく,起きた時に回復する力を高めることにも目を向けます。Aの「のみ」が誤りです。答えは ア B,イ A,ウ A,エ A,オ B
覚えておくこと
- 機能安全:安全のために付け加えた装置(センサーや電子制御)が正しく働くことで守る安全
- 本質安全:危険そのものを形や構造でなくすこと。機能安全とくらべて覚える
- 機械の安全確保は製造者が原則。残留リスクは情報を伝え,使用者も対策する
- レジリエンス:回復力。未然防止・再発防止に加えて,回復力を高めることも見る
- 「〜のみ」「〜だけに委ねる」と言い切る説明は,誤りのことが多い
出典:令和元年度 技術士第一次試験 適性科目 II-6(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:技術者倫理・リスク