ISO26000社会的責任 想定問題 1
組織の社会的責任に関する国際規格ISO 26000(2010年発行)と,その国内版であるJIS Z 26000(2012年制定)では,組織が社会的責任に取り組むときに尊重すべき7つの原則が示されている。次の7つの原則とその要点の,【ア】~【オ】に入る語句の組合せとして,最も適切なものはどれか。
1)【ア】:自らの決定や活動が社会,経済及び環境に及ぼす影響について説明し,それに対する適切な監視を受け入れる。
2)透明性:社会や環境に影響を与える自らの決定や活動について,明確で正確な情報を,分かりやすく開示する。
3)【イ】:正直,公平及び誠実という価値観に基づいてふるまう。
4)【ウ】:組織の所有者や顧客に限らず,組織の活動から影響を受ける可能性のある人々の利害も考慮し,それに対応する。
5)【エ】:活動するすべての国や地域で,たとえその法令がきちんと執行されていない場合であっても,法的な要求事項を守る。
6)国際行動規範の尊重:国の法令が環境や社会を十分に守っていない場合でも,国際的に広く認められた行動規範を尊重するよう努める。
7)人権の尊重:人権の重要性と【オ】を認め,国際人権章典に定められた権利を尊重する。
アイウエオ
解説
ポイント
社会的責任の7つの原則の名前を,要点の説明から当てる問題です。
考え方と解き方
7つの原則は,ふるまい方(説明責任,透明性,倫理的な行動),ステークホルダーの利害の尊重,守るべき決まり(法の支配,国際行動規範,人権)に分けて覚えます。
ア:影響について説明し,監視を受け入れる原則なので「説明責任」です。「結果責任」は7原則の名前ではありません。
イ:正直,公平及び誠実という価値観に基づくのは「倫理的な行動」です。「経済合理的な行動」は損得で判断することで,別のものです。
ウ:所有者や顧客に限らず,影響を受ける人々の利害も考えるので「ステークホルダーの利害の尊重」です。「株主利益の最優先」は特定の人だけを優先する考え方です。
エ:法令の執行が不十分でも法的な要求事項を守るのは「法の支配の尊重」です。「業界慣行の尊重」は法令を守ることとは別の話です。
オ:人権は,どこでも誰にでも当てはまる「普遍性」をもつと認めます。「相対性」(国や文化で変わってよい)は逆の考え方です。答えは ア 説明責任,イ 倫理的な行動,ウ ステークホルダーの利害の尊重,エ 法の支配の尊重,オ 普遍性
覚えておくこと
- 7つの原則:説明責任,透明性,倫理的な行動,ステークホルダーの利害の尊重,法の支配の尊重,国際行動規範の尊重,人権の尊重(テキスト・覚えること)
- 説明責任:決定や活動が社会・経済・環境に及ぼす影響について説明し,適切な監視を受け入れる(テキスト・覚えること)
- 人権の尊重:人権の重要性と普遍性を認め,国際人権章典に定められた権利を尊重する。人権が守られていない状況につけこまない(テキスト・覚えること)
- 「結果責任」「経済合理的な行動」「株主利益の最優先」「業界慣行の尊重」「技術の継承」「自国政府の意向の尊重」は,7原則にない言葉(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和6年度 適性科目 II-4、令和4年度 適性科目 II-3、平成29年度 適性科目 II-11
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