データの伝送時間 想定問題 3
データの伝送と圧縮に関する次の記述の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。ただし,伝送時間は「データ量 ÷(回線速度 × 回線利用率)」で求め,1Mバイト=106バイト,1Mbpsは1秒間に106ビットを送れる速さとする。
(ア) 回線速度1Mbpsの回線で1Mバイトのデータを送ると,回線利用率が100%であっても,伝送時間は8秒になる。
(イ) 同じ回線で同じデータを送るとき,回線利用率が50%から80%に上がると,伝送時間は1.6倍になる。
(ウ) ZIP形式のような可逆圧縮では,圧縮したデータを元のデータと完全に同じ形に戻せる。一方,ふつうのJPEG形式による画像の圧縮のような非可逆圧縮では,元のデータを完全には戻せない。
(エ) 回線速度が2倍の回線に替え,同時に送るデータ量も2倍にすると,回線利用率が同じであれば,伝送時間は半分になる。
アイウエ
解説
ポイント
伝送時間が速度・利用率・データ量でどう変わるかと,圧縮の種類について,4つの記述の正誤を答える問題です。
考え方と解き方
伝送時間はデータ量に比例し,回線速度と回線利用率に反比例します。可逆圧縮は元どおりに戻せます。
ア:正しい。1Mバイト = 8 × 106 ビットで,回線速度は 106 ビット/秒。8 × 106 ÷ 106 = 8秒です。
イ:誤り。伝送時間は回線利用率に反比例するので,0.5 ÷ 0.8 = 0.625倍と短くなります。1.6倍は逆数をとり違えた値です。
ウ:正しい。ZIP などの可逆圧縮は完全に戻せ,ふつうのJPEGなどの非可逆圧縮は完全には戻せません。
エ:誤り。データ量が2倍で時間は2倍,回線速度が2倍で時間は半分。合わせると伝送時間は変わりません。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 誤
覚えておくこと
- 伝送時間は,データ量に比例し,回線速度と回線利用率に反比例する(テキスト・覚えること)
- 可逆圧縮(ZIP など)は元どおりに戻せる。非可逆圧縮(ふつうのJPEGなど)は,人が気づきにくい情報を捨てて小さくするので,完全には戻せない(テキスト・覚えること)
- 1Mバイトを1Mbpsで送ると,利用率100%でも 8秒(1Mバイト = 8Mビット)(テキスト・覚えること)
- 利用率が上がると時間は短くなる。反比例の倍率は逆数(0.5 → 0.8 なら 0.5 ÷ 0.8 = 0.625倍)で,1.6倍にしない(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和3年度 基礎科目 I-2-3、令和7年度 基礎科目 I-2-5
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