データの伝送時間 想定問題 2
通信回線でデータを送るときにかかる時間(伝送時間)は,次のように求められる。回線速度1Gbps,回線利用率50%の通信回線を10分間使ってデータを送る。送るデータはあらかじめ4分の1の大きさに圧縮する。このとき,圧縮する前の元のデータ量として送ることのできる最大の値に最も近いものはどれか。なお,1Gバイトは109バイト,1Gbpsは毎秒109ビットの速さとする。
伝送時間[秒]は,送るビット数を「回線速度[ビット/秒]× 回線利用率」で割って求める。
回線速度は1秒あたりに回線が運べる最大のビット数,回線利用率はその能力のうち実際の送信に回せる分の割合とする。
解説
ポイント
決まった時間で送れる最大のデータ量から,圧縮前の元のデータ量を逆に求める問題です。
考え方と解き方
式を変形すると,データ量 = 伝送時間 × 回線速度 × 回線利用率 です。これで出るのは圧縮後の量で,元の量は4倍です。
- 伝送時間:10分 = 600秒
- 実際の速さ:1 × 109 × 0.5 = 5 × 108 ビット/秒
- 送れる量(圧縮後):600 × 5 × 108 = 3 × 1011 ビット
- バイトに直す:3 × 1011 ÷ 8 = 3.75 × 1010 バイト = 37.5Gバイト
- 元のデータ量:37.5 × 4 = 150Gバイト。答えは ③ 150Gバイト
ほかの選択肢
①(9.4Gバイト):圧縮後の37.5Gバイトをさらに4で割った値で,圧縮の向きが逆です。
②(37.5Gバイト):圧縮後の量で,元の大きさに戻していません。
④(300Gバイト):回線利用率50%を掛け忘れた値です。
⑤(1,200Gバイト):ビットをバイトに直す ÷8 を忘れた値です。
覚えておくこと
- 式を変形する:データ量 = 伝送時間 × 回線速度 × 回線利用率,回線利用率 = データ量 ÷(回線速度 × 伝送時間)(テキスト・覚えること)
- 逆に求める時は式を変形する。ビットで出た答えは ÷8 でバイトに戻し,圧縮の前か後かを最後に確かめる(テキスト・解き方)
- 圧縮を忘れた値,圧縮の割合をそのまま答えにした値,回線利用率を掛け忘れた値,途中の数をそのまま答えにした値もまぎれる(テキスト・ひっかけ)
- 圧縮前の量を求める時は,圧縮後の量を4分の1にせず,4倍にする(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和7年度 基礎科目 I-2-5、令和3年度 基礎科目 I-2-3
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