材料の性質と引張試験 想定問題 3
引張試験などで調べる材料の性質と,それを表す用語について述べた次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
解説
ポイント
脆性・耐力・真応力・ポアソン比・加工硬化の言葉の意味から,最も不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
延性材料と脆性材料のちがい,降伏点がはっきりしない時の0.2%耐力,公称応力と真応力のちがいを確かめます。
①:鋳鉄やガラスは,ほとんど塑性変形せず,くびれもできないまま,もろく壊れる。大きな塑性変形やくびれは延性材料の特徴なので,不適切
②:降伏点がはっきりしない材料では,0.2%耐力を降伏点の代わりに使う。適切
③:くびれの後,公称応力は下がるが,実際の断面積で割る真応力は一般に増え続ける。適切
④:ポアソン比は横のひずみと縦のひずみの比の大きさで,金属はおよそ0.3。適切
⑤:塑性変形が進むほど,変形に必要な応力が増える現象が加工硬化。適切。不適切なのは①だけなので,答えは ①
覚えておくこと
- 脆性:ほとんど塑性変形せず,くびれもできないまま,もろく壊れる性質(鋳鉄・ガラスなど)(テキスト・覚えること)
- 降伏点がはっきりしない材料(アルミニウム合金など)は,0.2%の永久ひずみが残る応力(0.2%耐力)を降伏点の代わりに使う(テキスト・覚えること)
- くびれの後は,公称応力は下がるが,実際の断面積で割る真応力は一般に増え続ける(テキスト・覚えること)
- 脆性材料が大きくくびれて伸びる,としない(ほとんど伸びずに壊れる)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和5年度 基礎科目 I-1-3、平成29年度 基礎科目 I-1-4
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