内積・外積と垂線 想定問題 2
ベクトルa,bは3次元のベクトルで,bはゼロベクトルではなく,その長さ|b|は1でなくてもよい。aを,bに平行な成分とbに垂直な成分の和に分けたとき,bに垂直な成分を表す式として,最も適切なものはどれか。ここで,内積を a・b,外積を a×b と書き,|b|2=b・b である。
解説
ポイント
ベクトル a を,長さが1とは限らない b に平行な成分と垂直な成分に分ける問題です。
考え方と解き方
b の長さが1でないときは,b をその長さで割って長さ1にしてから使います。すると平行な成分は {(a・b) ÷ |b|2}b になります。垂直な成分は「a から平行な成分を引いた残り」です。
- 平行な成分を P = {(a・b) ÷ |b|2}b とおく
- 垂直な成分は Q = a − P = a − {(a・b) ÷ |b|2}b
- 確かめ:Q・b = a・b − {(a・b) ÷ |b|2}(b・b) = a・b − a・b = 0 で,Q は b と直角
- P + Q = a にもなる。答えは ① a − {(a・b) ÷ |b|2}b
ほかの選択肢
②(a − (a・b)b):|b| = 1 のときだけ正しい式です。|b| = 2 なら Q・b = a・b − 4(a・b) = −3(a・b) で,ふつうは0になりません。
③:b に平行な成分(正射影)のほうです。
④:b と直角ですが,垂直な成分の向きを逆にしたものです。平行な成分と足しても a になりません。
⑤(a×b):a と b の両方に直角なベクトルで,平行な成分と足しても a になりません。
覚えておくこと
- |b| = 1 のとき,a の b 方向の成分(正射影)は (a・b)b,垂直な成分は a − (a・b)b(テキスト・覚えること)
- |b| が1でないとき,正射影は {(a・b) ÷ |b|2}b,垂直な成分は a − {(a・b) ÷ |b|2}b(テキスト・覚えること)
- |b| が1でないのに (a・b)b を使わない。|b|2 で割る(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和6年度 基礎科目 I-3-2、平成29年度 基礎科目 I-3-2
テキスト「内積・外積と垂線」を読む