div・rot・grad 想定問題 2
3次元直交座標系(x, y, z)で,流れの速度がベクトル V=(Vx, Vy, Vz)=(axyz, x2-2y2z, yz2) で表される(aは定数)。この流れが縮まない流れ(非圧縮性流れ),すなわち,Vの各成分をその向きの変数で偏微分して足し合わせた発散 divV がすべての点で0になる流れであるとき,aの値として最も適切なものはどれか。
解説
ポイント
非圧縮性の条件 divV=0 から,係数 a の値を逆に決める問題です。
考え方と解き方
各成分を自分の向きの変数で偏微分して足したものが divV です。a を含んだまま計算し,どの点でも0になるように a を決めます。
- ∂Vx/∂x:axyz を x で微分して ayz
- ∂Vy/∂y:x2 − 2y2z を y で微分して −4yz
- ∂Vz/∂z:yz2 を z で微分して 2yz
足す:divV = ayz − 4yz + 2yz = (a − 2)yz
- どの点でも0になるには a − 2 = 0。答えは ① a = 2
ほかの選択肢
③(4):Vz の項(+2yz)を入れ忘れて,ayz − 4yz = 0 とした値です。
④(6):+2yz の符号を逆にして,ayz − 4yz − 2yz = 0 とした値です。
⑤:a = 2 にすれば,どの点でも divV = 0 になります。
覚えておくこと
- divV = ∂Vx/∂x + ∂Vy/∂y + ∂Vz/∂z。足し算なので答えは1つの数(テキスト・覚えること)
- 水のように縮まない流れ(非圧縮性)は divV = 0(テキスト・覚えること)
- 係数を決める問題は,文字を含んだまま divV を計算し,「すべての点で0」になるように係数を決める(テキスト・解き方)
類似する過去問:令和2年度 基礎科目 I-3-1、平成26年度 基礎科目 I-3-1
テキスト「div・rot・grad」を読む