ヤコビ行列と重積分 想定問題 1
変数 u,v から x,y への変数変換 x=u2-v2,y=2uv を考える。この変換のヤコビアン(ヤコビ行列 1行目 (∂x/∂u,∂x/∂v),2行目 (∂y/∂u,∂y/∂v) の行列式)として,最も適切なものはどれか。
解説
ポイント
具体的な変数変換のヤコビアンを,4つの偏微分から求める問題です。
考え方と解き方
ヤコビアンは 1行目 (∂x/∂u,∂x/∂v),2行目 (∂y/∂u,∂y/∂v) の行列式 ad−bc です。
- x=u2−v2 を微分:∂x/∂u=2u,∂x/∂v=−2v
- y=2uv を微分:∂y/∂u=2v,∂y/∂v=2u
- 行列式=2u×2u−(−2v)×2v=4u2+4v2=4(u2+v2)。答えは ④
ほかの選択肢
①:行列式を ad+bc と「足す」形で計算した値 4u2−4v2 です。
②:偏微分の係数2を落とした値 u2+v2 です。
③:同じ行どうしを掛けた形です。行列式は,対角どうしを掛けて引きます。
覚えておくこと
- 2行2列の行列式は ad−bc(たすきがけで引く)(テキスト・覚えること)
- ヤコビアン=(∂x/∂r)(∂y/∂s)−(∂y/∂r)(∂x/∂s)(r,s は変数の名前で,u,v でも同じ)。変数を変えると dxdy=|ヤコビアン|drds(テキスト・覚えること)
- 行列式を「足す」形にしない(ad+bc ではなく ad−bc)(テキスト・ひっかけ)
- 偏微分の係数(2u の 2 など)を落とさない(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:平成28年度 基礎科目 I-3-2、令和元年度 基礎科目 I-3-2
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