論理式とド・モルガン 想定問題 3
論理演算に関する次の記述の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。ただし,記号の意味は,A+B が A と B の論理和(OR),A・B が論理積(AND),¬A が A の否定(NOT)とする。¬ は直後の1文字,またはすぐ後のかっこ全体だけにかかる(¬A・B は (¬A)・B,¬(A・B) は A・B 全体の否定の意味)。また,⊕は排他的論理和(2つの値がちがうときに1,同じときに0)を表す。
(ア)A + A・B = A が,A,B のどんな値に対しても成り立つ。
(イ)A + ¬A・B = A・B が,A,B のどんな値に対しても成り立つ。
(ウ)(A ⊕ B) ⊕ B = A が,A,B のどんな値に対しても成り立つ。
(エ)NAND(論理積の否定)を行う回路だけを組み合わせて,否定,論理積,論理和のどの働きもつくることができる。
アイウエ
解説
ポイント
吸収の法則,排他的論理和,NAND について,記述の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
「どんな値でも成り立つ」かは,A,B に 0 と 1 を入れた4通りで確かめます。
ア:正しい。A=1 なら左辺は 1+(何か)=1 で右辺も 1,A=0 なら左辺は 0+0=0 で右辺も 0。吸収の法則です。
イ:誤り。A=1,B=0 を入れると,左辺は 1+0=1,右辺は 1・0=0 でちがいます。正しくは A+¬A・B = A+B です。
ウ:正しい。B=0 なら (A⊕0)⊕0=A,B=1 なら A を2回反転して A に戻ります。
エ:正しい。NAND の2つの入力に同じ A を入れると ¬A になります。その出力をさらに否定すれば論理積,入力をそれぞれ否定してから NAND に通せば,ド・モルガンの法則で論理和になります。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 正
覚えておくこと
- NAND(論理積の否定):A と B が両方 1 のときだけ 0。NAND だけで,否定・論理積・論理和をつくれる(NOR も同じ)(テキスト・覚えること)
- 吸収の法則:A+A・B = A。また A+¬A・B = A+B(テキスト・覚えること)
- 排他的論理和 ⊕ は,同じ値で2回行うと元に戻る:(A⊕B)⊕B = A(テキスト・覚えること)
- A+¬A・B は A・B ではなく A+B(吸収の法則と取り違えない)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和3年度 基礎科目 I-2-2、平成23年度 基礎科目 I-2-3
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