誤り検出と検査数字 想定問題 3
データ伝送の誤り検出・訂正に関する次の記述の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア)使われる符号語(送ってよいビット列)どうしのハミング距離の最小値が3である符号では,1ビットの誤りがあれば,それを訂正することができる。
(イ)偶数パリティのビットを1ビット付けた符号は,符号語どうしのハミング距離の最小値が2なので,1ビットの誤りの位置を特定して訂正することができる。
(ウ)データを縦横の表の形に並べ,各行と各列にそれぞれパリティビットを付ける方式(水平垂直パリティ)では,1ビットの誤りなら,パリティが合わない行と列の交わる位置として特定し,訂正することができる。
(エ)CRC(巡回冗長検査)は,受信した側で誤りを見つけるだけでなく,どのような誤りでもすべて訂正できる方式である。
アイウエ
解説
ポイント
ハミング距離の最小値と誤りの検出・訂正の力,水平垂直パリティ,CRC の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
符号語どうしのハミング距離の最小値が d なら,d − 1 ビットまで検出でき,(d − 1) ÷ 2 ビットまで訂正できます。
ア:正しい。d = 3 なので (3 − 1) ÷ 2 = 1 ビットまで訂正できます。7ビットのハミング符号がこの例です。
イ:誤り。d = 2 では,1ビットの誤りがあっても,どの符号語に直すか決まりません。パリティで分かるのは「誤りがある」ことだけです。
ウ:正しい。1ビットが反転すると,その行と列のパリティが1つずつ合わなくなります。交わる位置が誤ったビットなので,反転して直せます。
エ:誤り。CRC は受け取った側で計算し直して誤りを見つける方式です。ふつうは見つけたら送り直しを求め,どんな誤りでも訂正できるわけではありません。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 誤
覚えておくこと
- 符号語どうしのハミング距離の最小値が d の符号は,d − 1 ビットまでの誤りを検出でき,(d − 1) ÷ 2 ビット(小数は切り捨て)までの誤りを訂正できる(テキスト・覚えること)
- パリティ1ビット(d = 2)は検出だけ。7ビットのハミング符号(d = 3)は1ビット訂正ができる(テキスト・覚えること)
- 水平垂直パリティ:各行と各列にパリティを付ける。1ビットの誤りは,合わない行と列の交わる位置で特定して直せる(テキスト・覚えること)
- CRC は誤りを見つける方式で,どんな誤りでも訂正できるわけではない(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和6年度 基礎科目 I-2-4、平成28年度 基礎科目 I-2-5、令和元年度 基礎科目 I-2-5
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