PERT・クリティカルパス 想定問題 3
下の表の作業A~Fからなる工事について,次の(ア)~(エ)の記述の正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。ここで,作業の余裕とは,工事全体の工期を遅らせずにその作業が遅れてもよい日数とする。
表 作業の一覧
作業A:先行作業なし/所要日数3日
作業B:先行作業なし/所要日数4日
作業C:先行作業A/所要日数5日
作業D:先行作業A,B/所要日数2日
作業E:先行作業D/所要日数4日
作業F:先行作業C/所要日数3日
(作業EとFが終わると工事は完了する)
(ア)この工事の工期は11日で,クリティカルパスは A → C → F である。
(イ)作業Dの余裕は2日である。
(ウ)作業Cは作業Aだけが終われば始められるが,作業Dは作業AとBの両方が終わらないと始められない。この関係をアローダイアグラムで表すには,所要時間0で順番だけを表すダミー作業が必要になる。
(エ)作業Eが2日遅れても,工事全体の工期は11日のまま変わらない。
アイウエ
解説
ポイント
クリティカルパス,作業の余裕,ダミー作業について,4つの記述の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
余裕は,その作業を通る最も長い経路と工期の差です。
経路を全部書き出して,記述ごとに確かめます。
ア:正しい。経路は A→C→F が11日,B→D→E が10日,A→D→E が9日で,いちばん長いのは A→C→F の11日です。
イ:誤り。Dは,AとBの両方が終わる4日後に始められます。D→E は6日かかるので,遅くとも5日後に始めればよく,余裕は1日です。
ウ:正しい。Cの前はAだけ,Dの前はAとBなので,この関係を図で表すには,所要時間0のダミー作業が必要です。
エ:誤り。Eを通る最も長い経路は B→D→E の10日で,余裕は11−10=1日です。2日遅れると工期は12日に延びます。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 誤
覚えておくこと
- ダミー作業(点線の矢印):所要時間0で,作業の順番の関係だけを表す。先行作業が一部だけ重なる時に必要(テキスト・覚えること)
- 余裕は,その作業を通る経路のうち最も長いものと工期の差。余裕を超えて遅れると工期が延びる(テキスト・覚えること)
- 余裕を,短い経路(A→D→E など)だけで出さない(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和元年度(再試験) 基礎科目 I-1-4、平成30年度 基礎科目 I-1-2
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