金属の強さと壊れ方 想定問題 2
次の記述のうち,金属材料の強度や破壊の説明として,最も適切なものはどれか。
解説
ポイント
結晶粒,再結晶,事故と破壊の種類,シャルピー衝撃試験,疲労破壊についての記述から,正しいものを1つ選ぶ問題です。
考え方と解き方
誤りの記述は,向きや中身を逆さまにしたものです。1つずつ,覚えたことと照らします。
②:再結晶では,硬さが下がり,延性が戻る。「いっそう硬くなる」は逆なので誤り
③:コメット号は,機体に圧力がくり返しかかったことによる疲労破壊とされる。脆性破壊の例はリバティ船。誤り
④:シャルピー衝撃試験は,切り欠きの試験片を振り子のハンマーで打ち割り,じん性を調べる試験。ゆっくり引っ張るのは引張試験。誤り
⑤:疲労破壊は,引張強さより小さな応力でも,くり返し加わることで起こる。誤り
①:結晶粒を細かくすると,強度とじん性がともに上がる傾向がある。正しい。答えは ①
ほかの選択肢
③(コメット号):事故と破壊の種類を入れ替えたひっかけです。コメット号は疲労,リバティ船は脆性破壊です。
④(シャルピー衝撃試験):試験の名前と中身を入れ替えたひっかけです。ゆっくり引っ張って伸びを見るのは引張試験です。
覚えておくこと
- 結晶粒を細かくすると,強度だけでなく,じん性も上がる傾向がある。粒界は亀裂が進むのもじゃまする(テキスト・覚えること)
- じん性:割れにくいねばり強さ。シャルピー衝撃試験(切り欠きをつけた試験片を振り子のハンマーで割る)で調べる。ゆっくり引っ張るのは引張試験(テキスト・覚えること)
- コメット号は疲労,リバティ船は脆性破壊。入れかえに注意(テキスト・ひっかけ)
- シャルピー衝撃試験は,ゆっくり引っ張る試験ではなく,衝撃で打ち割ってじん性を調べる試験(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和7年度 基礎科目 I-4-3、平成24年度 基礎科目 I-4-3
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