DNAの構造と変性 想定問題 1
DNAの熱変性に関する次の記述の,【 】に入る語句の組合せとして,最も適切なものはどれか。
DNAの二本鎖は,向かい合う塩基どうしの【ア】によって結ばれている。DNAの水溶液を加熱すると【ア】が切れて一本鎖にほどけ,波長【イ】nm付近の紫外線の吸収が【ウ】する。この吸収の変化を温度ごとに測ると,DNAの半分がほどける温度(融解温度)を求めることができる。融解温度は,【エ】塩基対の割合が多いDNAほど高くなる。
アイウエ
解説
ポイント
DNAが熱でほどける時に切れる結合,紫外線の吸収の変化,融解温度を決めるものを問う問題です。
考え方と解き方
2本の鎖を結ぶ弱い結合が切れて,一本鎖になります。
ア:2本の鎖を結んでいて,加熱で切れるのは水素結合です。ホスホジエステル結合は1本の鎖の中の結合で,熱変性では切れません。
イ:DNAの吸収を見る波長は,吸収がいちばん大きい260 nm 付近です。280 nm はタンパク質を測る波長です。
ウ:二本鎖のときは塩基が積み重なって吸収がおさえられていて,ほどけると吸収が増えます。
エ:水素結合が3本ある G−C 対が多いほど,ほどけにくく融解温度が高くなります。答えは ア 水素結合,イ 260,ウ 増加,エ G−C
覚えておくこと
- 熱や強アルカリで水素結合が切れて一本鎖になるのが変性。ホスホジエステル結合は切れない(テキスト・覚えること)
- DNA の半分がほどける温度が融解温度。G−C が多いほど高い。ゆっくり冷やすと二重らせんに戻る(テキスト・覚えること)
- 核酸は波長260 nm 付近の紫外線をよく吸収する。二本鎖がほどけると吸収が増える。280 nm 付近はタンパク質の吸収(テキスト・覚えること)
- 熱変性で切れるのは水素結合で,鎖の中のホスホジエステル結合は切れない(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和元年度 基礎科目 I-4-5、平成28年度 基礎科目 I-4-6、平成24年度 基礎科目 I-4-5
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